新年ご挨拶


奈良県防衛協会 会長 前 田  武

新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様方におかれましては、令和七年の輝かしい新春を健やかに迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。
旧年中は、奈良県防衛協会の事業・活動に対し、多大のご支援ご協力を賜り改めて厚く感謝申し上げます。
昨年、国内においては正月に発生しました能登半島地震で始まり、全国各地において大規模な自然災害が多数発生するなど、不安な出来事が多い年でした。
自然災害については、いついかなる場所において発生するかは予想が困難であり、我々国民の一人ひとりが常日頃から、備えるべき装備と心構えが必要であります。しかしながら、いざ災害が発生すると個人でできる能力は限られており、やはり組織力に頼るしかございません。また、被災地の行政機能につきましても社会インフラが停止していますと機能発揮ができず、情報収集ですら混乱をきたす状況です。防衛省・自衛隊は阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震等での教訓がありましたので、たとえいかなる場合であっても迅速に災害派遣を実施し救助活動及び支援活動で活躍されたと聞いております。
一方、国外情勢においては、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ武装勢力間の衝突をはじめ、中国は台湾統一を目指し、周辺海域での軍事的圧力を高めるなど、不安な情勢が継続しております。
このように、国内外において非常に不安定な要素がたくさんありますが、奈良県防衛協会としては、防衛省・自衛隊の皆様の活動を積極的に支援し、共に邁進していく所存でございます。
令和7年につきましては、まず3月に実施されます「入隊・入校激励会」において、たくさんある職業の中から、自分の国は自分で守る、国民の財産と生命を守る崇高な職業を選んでいただいた若者達をお祝いしたいと思います。また、例年実施しております「定期演奏会」を6月に予定しており、陸上自衛隊駐屯地のない奈良県において、県民の方に一人でも多くお越しいただき、防衛省・自衛隊の存在を身近に感じていただくきっかけになればと思っております。
昨今は少子化や経済状況の影響により自衛官の募集状況も大変厳しいと認識しております。我々、奈良県防衛協会はあらゆる機会を通じて防衛省・自衛隊の活動をPRし、人材確保のお手伝いをしていきたいと思っておりますので、引き続きご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、令和七年が皆様方にとりまして、幸多き素晴らしい年となりますよう心からお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。